ぼこがぼっち鍋を食べる理由(会食恐怖症闘病日記)

会食恐怖症という厄介な病気にかかって早40年。その病気を通したフィルターで世の中を見るとどうなるか?

田中さん②

どうも、ぼこです。

前回の続きはこちら👇 

www.bocotan.com

発車寸前で 

 

田中さんの不思議な行動と、体調の変化に戸惑いながらも、何かを感じた、ぼこ。

 

 

泣きながら、電車に乗りる田中さん。

 

 

ちょうどその時、発車のベルが‼️
(ジリリリリリリ!!)

 

 

駅員『発車しまーす!』

 

 

 

ぼこは、その時何かを悟った。

 

 

実は、ぼこは自分が精神的な病気に罹っている事で、毎日のように図書館に通って、精神的な病気や病名を調べているうちに、結果として、自分の病気以外の精神疾患も学ぶ事になっていたのだ。

 

 

 

これは、この症状は間違いない❗️

 

 

 

『パニック症候群だ‼️』

 

 

(田中さんに教えてあげなきゃ❗️)

 

 

(でも、もう間に合わない!)

 

 

 

もう、電車の扉が閉まろうとした、

 

 

 

その時、ぼこは❗️

 

 

持っていたカバンから、いつも飲んでいる精神薬を取り出した‼️

 

 

 

そして、その精神薬を泣いている田中さんに見えるように振りながら❗️

 

 

 

『ぼこも、ぼこも同じだから!同じ病気だから❗️』

 

 

泣き顔から、突然の予想外の ぼこの行動に驚いた顔をする田中さん。

 

 

 

それを見届けるかのように、電車の扉が2人をスッーと分けた‼️

 

 

 

驚いた顔のままの田中さんを乗せた電車は、滑るように、そのまま静かに走り去っていった…

 

 

 

手に精神薬を握りしめた、半泣きの ぼこを置いて…

 

 

 

『あれで良かったのかな❓』

 

 

『分からない。分からないや…』

 

 

 

うなだれたまま、力なく帰りの電車に乗って帰る、ぼこ。

 

 

 

正解なんて分からない。

 

 

 

分からないけど、帰るしかない。

 

 

 

その日ぼこは、そのまま家に帰った。

 

 

 

それから何日か経ったある休みの日。

 

 

 

田中さんから、電話が掛かってきた。

 

 

 

田中『この前はゴメンね』

 

 

ぼこ『ううん。田中さんが謝る事じゃ無いよ』

 

 

田中『それでね。どうしても聞きたくて電話したの』

 

 

ぼこ『うん。』

 

 

田中『この前の駅のホーム帰り際のあれ。』

 

 

ぼこ『うん。』

 

 

田中『あれって、一体どういう意味なの?』

 

 

ぼこ『…』

 

 

田中『私と関係があるの❓』

 

 

ぼこ『実は…』

 

 

 

ぼこは、今までの自分の『会食恐怖症』という病気について、少しずつ、幼い頃からの話しを話し始めた。

 

 

 

田中『そうだったんだ。全然分からなかった。』

 

 

 

ぼこ『それでね。』

 

 

 

田中『うん。』

 

 

 

ぼこ『同じ精神的な病気だから、2人で何とか治していかない❓』

 

 

 

田中『えっ❓』

 

 

 

ぼこ『1人だと、出来る事も限られていると思うから、2人で協力して治す努力をしていこうよ❗️』

 

 

 

田中『ありがとう(泣)』

 

 

 

こうして、散々な映画鑑賞になってしまったけれど、結果として、一緒に頑張っていける地球上で唯一のパートナーが出来た、ぼこ。

 

 

時には情報交換をしながら。

 

 

時には、お互いの近況報告をしながら。

 

 

 

今後、助け合って生きていく事になる、戦友を奇跡的な出会いで、お互いに得た2人であった。

 

 

 

まるで、映画みたいな話し

 

 

作り話し❓

 

 

いいえ。

 

 

多少、話しが読みやすいように脚色と、名前は仮名にしてありますが、ほとんど事実なんです。

 

 

 

その後、ぼこと田中さんは

 

 

どうなったかって❓

 

 

 

運命的な出会いから、結婚❗️

 

 

 

と、これが映画だったらそうなると思うのですが、残念ながら、あまりに共に病気と闘って行く『戦友感』が大きすぎて、結婚どころか、付き合うまでも行かなかったなぁ。

 

 

 

ちなみに、田中さんとは、今でも親交があって、たまに連絡を取る間柄なのです。

 

人の出会いって分からないものですね❗️

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