田中さん②
どうも、ぼこです。
前回の続きはこちら👇
発車寸前で
田中さんの不思議な行動と、体調の変化に戸惑いながらも、何かを感じた、ぼこ。
泣きながら、電車に乗りる田中さん。
ちょうどその時、発車のベルが‼️
(ジリリリリリリ!!)
駅員『発車しまーす!』
ぼこは、その時何かを悟った。
実は、ぼこは自分が精神的な病気に罹っている事で、毎日のように図書館に通って、精神的な病気や病名を調べているうちに、結果として、自分の病気以外の精神疾患も学ぶ事になっていたのだ。
これは、この症状は間違いない❗️
『パニック症候群だ‼️』
(田中さんに教えてあげなきゃ❗️)
(でも、もう間に合わない!)
もう、電車の扉が閉まろうとした、
その時、ぼこは❗️
持っていたカバンから、いつも飲んでいる精神薬を取り出した‼️
そして、その精神薬を泣いている田中さんに見えるように振りながら❗️
『ぼこも、ぼこも同じだから!同じ病気だから❗️』
泣き顔から、突然の予想外の ぼこの行動に驚いた顔をする田中さん。
それを見届けるかのように、電車の扉が2人をスッーと分けた‼️
驚いた顔のままの田中さんを乗せた電車は、滑るように、そのまま静かに走り去っていった…
手に精神薬を握りしめた、半泣きの ぼこを置いて…
『あれで良かったのかな❓』
『分からない。分からないや…』
うなだれたまま、力なく帰りの電車に乗って帰る、ぼこ。
正解なんて分からない。
分からないけど、帰るしかない。
その日ぼこは、そのまま家に帰った。
それから何日か経ったある休みの日。
田中さんから、電話が掛かってきた。
田中『この前はゴメンね』
ぼこ『ううん。田中さんが謝る事じゃ無いよ』
田中『それでね。どうしても聞きたくて電話したの』
ぼこ『うん。』
田中『この前の駅のホーム帰り際のあれ。』
ぼこ『うん。』
田中『あれって、一体どういう意味なの?』
ぼこ『…』
田中『私と関係があるの❓』
ぼこ『実は…』
ぼこは、今までの自分の『会食恐怖症』という病気について、少しずつ、幼い頃からの話しを話し始めた。
田中『そうだったんだ。全然分からなかった。』
ぼこ『それでね。』
田中『うん。』
ぼこ『同じ精神的な病気だから、2人で何とか治していかない❓』
田中『えっ❓』
ぼこ『1人だと、出来る事も限られていると思うから、2人で協力して治す努力をしていこうよ❗️』
田中『ありがとう(泣)』
こうして、散々な映画鑑賞になってしまったけれど、結果として、一緒に頑張っていける地球上で唯一のパートナーが出来た、ぼこ。
時には情報交換をしながら。
時には、お互いの近況報告をしながら。
今後、助け合って生きていく事になる、戦友を奇跡的な出会いで、お互いに得た2人であった。
まるで、映画みたいな話し
作り話し❓
いいえ。
多少、話しが読みやすいように脚色と、名前は仮名にしてありますが、ほとんど事実なんです。
その後、ぼこと田中さんは
どうなったかって❓
運命的な出会いから、結婚❗️
と、これが映画だったらそうなると思うのですが、残念ながら、あまりに共に病気と闘って行く『戦友感』が大きすぎて、結婚どころか、付き合うまでも行かなかったなぁ。
ちなみに、田中さんとは、今でも親交があって、たまに連絡を取る間柄なのです。
人の出会いって分からないものですね❗️