怪しい団体!(出家4)
どうも、ぼこです。
怪しいセミナーって、その会場にいる人達は、自分達が怪しいセミナーに出ている、なんて思って無いんですよね(笑)
御多分に漏れず、ぼこも、そのセミナーに見事にハマってしまい、病気で辛い身体を押して、休みの度に、都内某所にある、その会場に通いつめていたのでした。
”良い事療法”は、他にも、良い物を食べた方が良い、
とか、
真の幸福の話し
とか、
とにかく、ぼこが今までに聞いた事がないような話しばかりでした。
なので、二十歳そこそこの、ぼこがのめり込むには充分な内容だったのです。
そんなある日、いつものように、セミナー会場で熱心に話しを聞いていると、
スタッフ『ぼこ君は、毎回通ってきてくれて、熱心だね!』
ぼこ『それほどでもないです。ただ、どうしても病気を治したくて。』
スタッフ『そうか!そうしたら、ここよりももっと詳しく話しが聞ける場所があるから、今度来ない?』
ぼこ『そうなんですか?是非、行ってみたいです!』
なにか、良くある手のような気もするが、当時のぼこは、治りたい一心で、その
『もっと詳しい話しが聞ける場所』
とやらに行ってみる事にしたのだ。
…さて、別の日
その、『もっと詳しい話しが聞ける』という会場に着いたぼこ。
『ここで良いのかなぁ』
今までよりも、少し小さめな会場だった。
(来てしまったからには、引き返す訳にはいかないな。)
勇気を出して、ぼこは、その会場の扉を開けた!
そこには、”良い事療法”の時に来ていたスタッフと、熱心な人?と思われていた人達、合わせて10人居るか居ないかだろうか?
前には、メガネの男性スタッフだった人が立っている。
『よく来たね!ここに座って!』
メガネの男性スタッフに促されるまま、席に着いたぼこ。
メガネ『では、さっそく始めます!』
メガネ『南無阿弥陀仏〜!』
全員『南無阿弥陀仏〜!』
ぼこ(わっ!お経唱えてる!)
そう!
そこは、何と、ゴリゴリの仏教団体だったのだ!
だからと言って、今更引き返すという雰囲気では、もはや無い!
とりあえず、訳も分からず、一緒にお経を唱えるぼこ(笑)
(これは、ドッキリカメラとかのテレビ番組とかじゃないだろうな?)
(だったとしても、そっちの方がまだマシだ!!)
とりあえず、この場は何とかやり過ごして、帰ろう!
一通り、説法まで聞かされて、そそくさと家に帰った ぼこ。
ぼこ『スゴイなぁ、あんな仏教の話し、初めて聞いたよ』
ぼこは、”良い事療法”の話だけを聞いて、何とかこの病気を治そう。
そう考えた、ぼこだったが、この考えが甘かった!
続く…